Q&A.コーヒーはどうやって作るの?☕その6 ①栽培地の標高による(中米各国、メキシコ)格付け

収穫され精選されたコーヒー生豆は、産地によって様々な特徴があり
輸出するために「格付け」されます。
生産国の生産環境などの違いにより世界統一基準はありません。
格付けは、たくさんの項目を設定している国もあれば格付けのない国もあります。

大きく分けて4つに分類しています。

①栽培地の標高による(中米各国、メキシコ)
②スクリーンサイズによる(生豆の大きさ)(コロンビア・ケニア・タンザニア)
③欠点数による(300gあたり)(エチオピア・ペルー)
④スクリーン+欠点数による(ブラジル・カリブ海諸国・インドネシア)

 
①の格付けから
標高によって規格が変わり、国によって標高の基準や呼び方が違う。
基本的に高地で取れた豆の方が格付けは、上位になります。
植物は基本的に温かいほど早く育ち寒いほどじっくりと育ちますよね。
コーヒーも一緒で中南米で育てられたコーヒー豆は日中の年間平均気温が
18度〜22度が最適とされているアラビカ種。
高地に行けば寒暖差が激しくなるのはご理解いただけるとして高地産の豆は、
その寒暖差を生かして養分を蓄え旨味や糖度が増す傾向にあります。
したがって「美味しい=高地産」格付けは上位と言うことになります。

では何故豆のサイズや欠点数などの格付けでないのか?
それは生産される地域の緯度、地形、栽培品種、収穫方法、
精選方法などが大きくかかわっています。
アラビカ種を栽培品種にしている赤道に近い中南米諸国は、
低地だと熱すぎてコーヒーの栽培に適さない、
したがって高地の斜面を使った栽培を行っています。

収穫は基本手摘み、完熟された豆を人の手で摘み取ることが可能。
精選方法は、水洗式(未成熟豆選別できる)だとしたら高地で収穫する方が
コストもかかり収穫量も少ない、しかも美味しく育っている。
希少価値が高くなり規格が上になる。
ガテマラを例にとって標高1300m以上SHB、1200m〜1300mHB、900m〜1050mEPWと
このような規格になり、ホンジュラスでは標高1200m以上SHG、900m〜1200mHGと
2各国で呼び名も標高も違います。
何とも分かりにくいですがそのように分類されております。

それでは、次回に続きますのでお楽しみに★