Q&A.コーヒーはどうやって作るの?☕その1 ある植物の実

そもそも、コーヒーはいったい何なのか?
ここから進めたいと思います。

皆さんが身近に飲んでいるコーヒーは、ある植物の実の種を取り出し
精製加工したものになります。
ある植物とは?日本ではあまり馴染みのないアカネ科のコフィア属に属する
熱帯植物で「コーヒーの木」と呼ばれています。
馴染みがないのは日本の気候に適していない植物だからで、
寒い日本の冬をコーヒーの木は過ごすことが出来なく、
そのまま放っておくとすぐに枯れてしまいます。
観葉植物としてコーヒーの木を販売していますが冬場の管理が重要で
開花→結実→収穫となると中々ハードルが高くなります。

コーヒーの実は、「コーヒーチェリー」と呼ばれ熟すと赤いサクランボみたいな
丸い形の実になります。
※イエロー(アマレロ)で完熟の品種もある。
(イエローもしくはアマレロブルボンと呼ばれている。)

コーヒーチェリーは果物のように食するようなものではなく、
種の周りにほんのり甘い非常に薄い果肉に覆われていて
種が向かい合わせで2つほど入っています。
向かい合わせの方が平らだからフラットビーンと呼ばれています。
※稀に1粒しか入っていないコーヒーチェリーもある。フラットビーンに対して細長
い丸い形状をした(ピーベリー)と呼ばれ収穫量の約10%前後混入する。
なぜそうなるのかはハッキリとは分かっていませんが
結実不良によるものであるようです。
木の先端や育っている場所、環境にもよって混入する割合が変わってくるようです。

コーヒーを育てるのは基本、植物を育てることと同じになります。
種を取り出してコーヒー生豆として加工前の(パーチメント)と呼ばれる種の周りに
殻で覆われている状態の物を
土(発芽用のベッド)に撒いて数週間後に発芽します。
発芽して生育が良さそうなものを厳選して、本格的に育てる環境に植え替えます。

後は、病害虫に気を付けながら育て約3年後に白い花が開花し結実、収穫、精選、
加工といったプロセスを経てコーヒーになります。

収穫や精選、加工など詳しくは次回に続きます。
ぜひご覧下さいね♪